Electric Daisy Carnival New York、地域にもたらした経済効果は42億円
アメリカの大型EDMフェス「EDC New York」が地域にもたらした経済効果は42億円、調査結果
ラスベガスで毎年開催される超大型野外EDMフェスティバル「Electric Daisy Carnival」通称EDCのニューヨーク版の経済効果について、経済メディア、フォーブスがレポートしています。
フォーブスによれば、昨年開催された「EDC New York」が、ニューヨークおよびニュージャージー州にもたらした収益額は、3390万ドル。日本円に換算すると約42億円にのぼることが明らかになりました。
この調査は、EDCを運営するEDMイベント・プロモーション会社の大手Insomniacによる依頼で、独立系調査会社Beacon Economicsが行いました。
レポートでは40%弱のフェス参加者がニューヨークの都市圏外から来場し、予約されたホテルの数は1万1800部屋に上り、ニュージャージー州とニューヨーク市の宿泊からの売上だけで200万ドル(2478万円)を記録しました。
その他の収益では、650万ドル(8億円)が飲食、240万ドル(2億9700万円)がエンターテインメントや買い物、150万ドル(1億8582万円)がイベントのための交通に支払われるなど、2014年5月24、25日の週末に音楽好きによって巨額の出費がイベントで費やされていることが分かります。
またInsomniacはEDC New Yorkから260万ドルを州および地方自治体に納税しています。
さらにInsomniacは、チケット1枚に付き1ドル、ゲストリスト参加者一人分に付き10ドルをローカルのコミュニティに寄付する決定を行いました。寄付された額は過去2年で20万ドルに上ります。
*1ドル:123.89円換算
InsomniacのCEO、パスクアーレ・ロテラ(Pasquale Rotella)は、EDC New Yorkの地域貢献について「私たちがフェスティバルを開催する地域にポジティブな影響を残すことを、私は非常に重要視しています」と説明しています。
2012年から開催されるEDC New Yorkの2014年版では、アメフト用スタジアム「MetLife Stadium」に設置された巨大なアートインスタレーションやディスプレイで飾られたステージでは、Tiesto、カルヴィン・ハリス、Afrojack、スティーブ・アンジェロ、マーティン・ギャリックス、Hardwellなど世界的に人気のEDMプロデューサー達がパフォーマンスを披露し、イベント史上最多の10万人以上を動員しました。
今年のEDC New Yorkは5月23、24日に開催されました。Insomniacが今年ラスベガスで開催される本家のEDCは、6月19-21日の3日間です。
成功している大きな音楽イベントの場合、開催によってその地域の経済に大きなプラスの影響を与えることができます。ですが、アーティストのネームバリューやパフォーマンスの盛り上がりに注目が集まりやすくなりがちなこれらのイベントでは、地域や産業に対する貢献や経済効果についての情報は見過ごされがちです。イベント自体が与えるインパクトを総合的な視点から見る情報も、フェスやイベントの魅力を伝える上で必要だろうなと感じます。
■記事元:http://jaykogami.com/2015/05/11461.html
記事提供:All Digital Music
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