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【訃報】「レディー・マーマレイド」のプロデューサー、アラン・トゥーサンが死去

コラム 高橋裕二の洋楽天国

アラン・トゥーサンが11月10日、コンサート・ツアー中のマドリッド(スペイン)で亡くなった。ホテルの部屋で心肺停止の状態で発見され、病院に搬送されたが、死亡が確認された。77歳だった。

アラン・トゥーサンは1938年に、ニューオーリンズで生まれた。作詞作曲家として多くのヒット曲を書きプロデュースした。1番の大ヒット曲は1975年のラベルによる「レディー・マーマレイド」で、ビルボード・シングル・チャートの1位になった。この時のエピソードがふたつ。一つ目は、60年代に大ヒット曲を放ったフォー・シーズンズのプロデューサー、ボブ・クリューがプロデューサーを務めるアイデアだった。しかしレコード会社のエピックはポップすぎると反対。ボブ・クリューは曲を書くが、エピック・レコードはアラン・トゥーサンをプロデューサーとして指名した。

二つ目は「レディー・マーマレイド」に変わって、同じエピック・レコードのミニー・リパートンによる「ラヴィン・ユー」がシングル・チャートの1位になった。「レディー・マーマレイド」は1週間だけの1位に終わった。当ブログの筆者はCBSソニー時代、この2人のアーティストの担当ディレクターだった。2曲とも後世に残る名曲である。

記事提供元:洋楽天国


高橋裕二氏インタビュー

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