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全米レコード業界の最高幹部が一堂に、グラミー賞 前夜祭が開催

コラム 高橋裕二の洋楽天国

毎年、グラミー賞授賞式の前夜に、グラミー賞を運営する全米レコード芸術科学アカデミーとソニーミュージック最高制作責任者のクライヴ・デイヴィスが盛大なパーティーを開催している。1976年から始まったので、今年でまる40年ということになる。

着席スタイルのディナー・パーティー。900席のチケットはグラミー賞のチケットを取るよりも難しい。全米のレコード業界の最高幹部が一堂に会するのはこのパーティーだけだとも言われている。

今年音楽業界関係者が驚いたのは、興行やマネージメントの超大物であるアーヴィン・エイゾフがこのパーティーに出るという情報だった。パーティーに出て、アカデミーから「会長功労賞」を受け取る為だそうだ。これについて皮肉屋のラジオ業界誌ヒッツがエイゾフに質問した。

クライヴ・デイヴィスと仲が悪いと言われていますがどういう心境の変化ですかとの問に、「興行業界やマネージメント業界にとって、私が受賞するという事は、業界が評価されたと言う事になるのです。クライヴとは彼がCBSレコード(現ソニーミュージック)時代に、ダン・フォーゲルバーグとREOスピードワゴンを持って行き、契約しました」。

しかしクライヴの自伝「The Soundtrack of My Life」には僅かに2カ所、音楽業界関係者の1人とクリスティーナ・アギレラのマネージャーという事だけが書いてある。

長時間にわたるクライヴ・デイヴィスの前夜祭。ヒッツ誌の問に、「遅く出て、早く帰る」という事だそうだ。それが彼のやり方だという。親友で現アップル・ミュージック幹部のジミー・アイオヴィンの結婚式には、深夜の為出席しなかった。

アーヴィン・エイゾフは長い間イーグルスのマネージャーだ。今年のグラミー賞には亡くなったグレン・フライへのトリビュート・コーナーが予定されている。グラミー賞の結果は日本時間の明日火曜日の午後に出る。

記事提供元:洋楽天国


高橋裕二氏インタビュー

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