コーチェラ・フェスティバル 今年もYouTubeでのライブ配信が決定、4/15からスタート
3チャンネルで音楽フェスが見放題。コーチェラ・フェスティバル、YouTubeでのライブ配信が決定
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— Coachella (@coachella) April 11, 2016
今週15日(金)からスタートする、世界最大級の大型野外音楽フェステイバル「コーチェラ・フェスティバル」が、今年もYouTubeでのライブストリーミング配信を実施します。
カリフォルニア州インディオには毎年、大物アーティストやDJ、新人アーティストまで、ジャンルレスなライブを楽しむため、世界中から20万人もの熱心な音楽ファンが訪れます。チケットは、毎年出演アーティストが一人も発表されていない状況にも関わらず、発売からわずか数時間でソールドアウト状態になるほどの人気です。
https://www.youtube.com/user/coachella
この人気を受けて、コーチェラ・フェスティバルを運営するプロモーション会社Goldenvoiceは、2012年から同じラインナップで2週末開催を実施しています。
コーチェラ・フェスティバルはステージからのライブストリーミングに加えて、オンデマンド型のハイライトやアーティストインタビューを3チャンネルに分けて配信予定で、YouTube視聴者はチャンネルを好きなステージに切り替えて見ることが可能になります。今年のライブストリーミングも昨年同様、モバイルキャリアのT-Mobileがスポンサーとなります。
またグーグルのコーチェラ・フェスティバル専用カレンダーをライブストリーミングのスケジュールに合わせて設定が可能に。ライブが始まれば自動で画面が切り替わります。
動画がオンラインメディアで注目を集めている昨今、世界の音楽フェスでは、ライブストリーミングに対する注目が近年特に高まっています。コーチェラ・フェスティバルは、音楽フェスの中でも動画活用の先駆け的存在として、2010年からYouTubeと組んでライブストリーミングを行ってきました。コーチェラのライブストリームにはこれまでも前述のT-MobileやState Farmなどのブランドがスポンサーシップを結んで参加してきた歴史があります。
昨年から音楽サービスやコミュニケーションプラットフォームは、リアルタイムの動画配信を強化しています。先日Facebookはライブ動画配信機能「Live」をアップデートさせ、友人やグループにライブ配信できる機能や、リアクションを投稿できるemoji機能など、従来のシステムを進化させてよりインタラクティブな配信でユーザーの利用を促しています。
音楽サービスに目を向けると、アップルがApple MusicでThe 1975のライブ、Tidalがカニエ・ウェストのYeezyファッションショー、Amazonが運営するTwitchがUltra Music Festivalを、それぞれ独占でライブストリーミングしています。YouTubeも昨年定額制音楽サービス「YouTube Red」を発表しましたが、こちらでのライブストリーミングについての戦略は未だに明らかにされていません。
これまでは”フリーで見れて良かった”レベルだった音楽のライブストリーミングは、SNSユーザーの強い影響を受けてよりリアルタイムのインタラクションが好まれる傾向に入っています(同じ流れはLINE LIVEにも見られます)。モバイル、インスタントリアクション、ソーシャル。動画視聴体験は多様化が進み、音楽フェスの業界を進化させています。もはや先駆者ではなくなり、当たり前の存在となった今、ライブストリーミングでパイオニアだったコーチェラ・フェスティバルとYouTubeがどんな体験を生み出してくれるか、週末の配信に注目です。
■記事元:http://jaykogami.com/2016/04/13022.html
記事提供:All Digital Music
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