ユニバーサルミュージック・グループの上場
2月13日、フランスのヴィヴェンディが、音楽出版を含む子会社のユニバーサルミュージック・グループを遅くても2023年の早い時期に株式を上場すると発表した。
ヴィヴェンディによると、2019年のユニバーサル・ミュージック・グループの売り上げで、実物のCDは対前年で3.1%の増、ストリーミングは対前年で21.5%の増、音楽出版は対前年で9.2%の増だった。
2019年、ヴィヴェンディはユニバーサルミュージック・グループの株を10%、中国のIT企業テンセントに売却した。2018年、ヴィヴェンディは自社株を最大で50%、戦略的パートナーに売却すると発表していた。戦略的パートナーにテンセントが選ばれた背景にはストリーミング・ビジネスの急成長がある。中国は13億を超える人口から、定額制音楽ストリーミング・ビジネスが巨大になると考えられたのだろう。
2021年1月15日以内に株を買い増しできるオプションがテンセントに与えられているという。中国に於けるストリーミング・ビジネスで、ヴィヴェンディはテンセントからかなり有利な条件で交渉出来たのだろうか。
ユニバーサルミュージックはMCA時代に日本の松下電器に買収され、その後カナダのウィスキー・メーカーのシーグラムに売却され、2006年にフランスのヴィヴェンディがシーグラムから買収した。当時ヴィヴェンディは水道事業や電気通信事業の会社だった。
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