広告・取材掲載

訃報:フィル・スペクター(音楽プロデューサー)

コラム 高橋裕二の洋楽天国

カリフォルニア矯正・リハビリテーション局が1月17日、音楽プロデューサーのフィル・スペクターが1月16日に亡くなったと発表した。81歳。コロナウイルスに罹っていたという。

女優ラナ・クラークソンを拳銃で射殺した罪で服役中のフィル・スペクター。カリフォルニア州のコーコラン刑務所に収監されていた。

天才で奇人変人ともいわれたフィル・スペクター。1963年、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」がビルボードのシングル・チャート2位となり、一躍脚光を浴びる。「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれる音楽制作手法の確立により、多くのミュージシャンに多大な影響を与えた。

プロデューサーとしてはビートルズの「レット・イット・ビー」や「ロング・アンド・ワインディング・ロード」、ジョンやヨーコのソロ・アルバム、ジョージ・ハリソンの「マイ・スィート・ロード」をプロデュース。ラモーンズやレナード・コーエンといった、フィルとのイメージとは少しかけ離れたアーティストも担当。映画『トップ・ガン』のサウンド・トラック盤のプロデューサーも務めた。

作家としても「ビー・マイ・ベイビー」は勿論、ライチャス・ブラザーズの「ふられた気持」、ディキシー・カップスの「チャペル・オブ・ラブ」、ビーチボーイズの「アイ・キャン・ヒア・ミュージック」、ベンEキングの「スパニッシュ・ハーレム」と数多くのヒット曲を共作も含め生んだ。

高橋裕二の洋楽天国記事提供元:洋楽天国
高橋裕二(たかはし・ゆうじ)
インタビュー

関連タグ

関連タグはありません