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YouTube、2020年に音楽業界へ支払った額は4,400億円以上と発表

コラム 高橋裕二の洋楽天国

昨日(6月2日)YouTubeが、昨年(2020年)レコード会社、アーティスト、音楽出版社、作詞作曲家にトータルで4,400億円(1$110円換算)以上を支払ったと発表した。これはYouTubeの年間の広告収入の20%に該当するという。

今年の初め、定額制音楽ストリーミングのスポティファイは音楽業界に5,500億円以上を支払ったと発表した。こちらは大半が有料会員の会費から支払われる。

リオ・コーエンという男がYouTubeの音楽部門で全世界の責任者。

ファックを連発するリオ・コーエンはレコード業界の超大物制作マンだった。エアロスミスの「ウォーク・ディス・ウェイ」をサンプリングして大ヒットとなったRun-D.M.C.を擁するラッシュ音楽事務所から業界に入った。1988年、デフ・ジャム・レコードに参加。2004年、ワーナーミュージックのエドガー・ブロンフマン会長に誘われてワーナーに入り、フロー・ライダー、ブラック・キーズ、マイケル・ブーブレ、ジェイムス・ブラントやニッケルバック等数多くのアーティストを育てた。2012年、ワーナーミュージックの買収後、オーナーのレン・ブラヴァトニクとそりが合わず退社した。

そのリオ・コーエンは今回音楽業界に宛てた手紙の中で書いている。「40年間音楽の仕事をしてきた今でも、90歳の母は私に何をして生計を立てているかを尋ねてきます。私は音楽人を助ける役目ですと答えます」

高橋裕二の洋楽天国記事提供元:洋楽天国
高橋裕二(たかはし・ゆうじ)
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