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ライブ・ネイション、香港最大の音楽フェスティバル「Clockenflap」運営会社の株式過半数を取得 アジアのライブビジネスを強化

コラム All Digital Music

世界最大のライブプロモーション会社のライブ・ネイションは、香港の都市型音楽フェスティバル「Clockenflap」(クロッケンフラップ)のオーガナイザーであるClockenflapから過半数の株式を買収したとを発表しました。Clockenflapは、アジアで最も知られた音楽フェスティバルの一つです。

今回の契約でライブ・ネイションは、同社がすでに保有する世界各地の音楽フェスティバル・ブランドに、アジアで有名なフェス・ブランドを加えることとなりました。

今後も、Clockenflapは、音楽フェスやイベント運営を独立して続けます。Clockenflapはまた、香港でライブコンサート「Clockenflap Presents」の運営も行っています。同社は、ライブ・ネイションが保有する音楽フェスティバルのポートフォリオやリソースを活用していきます。

2008年に始まったClockenflapは、1日3万人以上を動員する音楽フェスとして成長を遂げてきました。毎回、欧米やアジアから多くのアーティストが参加するラインナップで知られています。

今年3月には4年ぶりの開催となったClockenflapは、開始以来初めてチケットがソールドアウトするほどの人気で、3日間にArctic MonkeysやBombay Bicycle(UK)、ChaiやMilet(日本)、Phoenix(フランス)、ウータン・クラン(US)、The Cardigans(スウェーデン)、HYBS(タイ)、Leenalchi(韓国)N.Y.P.D(香港)、Yellow(台湾)など、多様なジャンルと国のアーティストが演奏しました。

次回のClockenflapは、12月1-3日での開催が発表しています。

ライブ・ネイションによれば、同社が2022年に開催したコンサートやイベントの数は、北米以外の地域でも急増しています。

2021年に開催されたコンサートが5,408回だったところ、2022年は14,475回と、3倍近く増加しました。コンサートを含むイベント開催本数は、8,935回から121,152回と大きく増加しました。

コロナウイルス感染拡大の規制が緩和されたことで、世界各地でコンサートやツアー、音楽フェスティバルへの需要高が伺えます。

ライブ・ネイションは2022年7月、タイの「TERO Entertainment」からコンサートプロモーション事業を買収しました。

TEROとライブ・ネイションは2015年にジョイント・ベンチャー「Live Nation Tero」を立ち上げ、タイでK-POPや海外アーティストのコンサート運営やプロモーションを行っていました。

ライブ・ネイション・アジア・パシフィックの社長であるロジャー・フィールド(Roger Field)は、Clockenflapのフェスティバル運営の実績と専門知識は、アジア全体でも貴重な財産であると述べ、今回のパートナーシップについて次のように語っています。

「Clockenflapとのパートナーシップは、世界クラスの音楽フェスティバルやライブエンターテイメント体験を香港のファンに届けるためのライブ・ネイションのコミットメントを示しています。私たちのチームは、マイク(・ヒル)とジャスティン(・スウィーティング)、そして彼らのチームの優れたスキルと機能をサポートすることに尽力し、ライブ・ネイションのグローバルネットワークを通じてClockenflapブランドを拡大し、この地域にこれまでにない刺激的なライブコンテンツの機会を提供していきます」

Source:

jaykogami 記事提供元All Digital Music
Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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