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「アジア最大の音楽IP投資会社」Beyond Music、1.7億ドルを資金調達。韓国カタログヒット曲の著作権を取得

コラム All Digital Music

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韓国ソウルに拠点を置く、音楽IP投資会社「Beyond Music」が、戦略的な資金調達ラウンドで約1億7000万ドル(約237億円)を調達したことを発表しました

日本の音楽業界では全く馴染みがありませんが、音楽IPの売買、楽曲の権利の取引は、ここ数年で、最も成長著しい音楽ビジネスとして注目を集めています。

「アジア最大の音楽IP投資会社」を標榜するBeyond Musicは、新たに調達した資金を使って、更なるカタログ投資の拡大を目指します。加えて、アジアの音楽市場で権利を売却したいアーティストや作曲家、権利保有者にとってBeyond Musicが最も魅力的な資本提供者となるよう、地位を高めていくと述べます。

同社は、「今回のラウンドで確保した資金は、長期にわたって価値のある名曲の権利を取得し、音楽の権利保有者のための財務力と取引締結力をさらに確立するために使用します」と説明します。

Beyond Musicは既に、韓国やアジアの代表的なヒット曲を含む2万7000曲以上の権利を保有しており、現在まで70以上のカタログ買収を成功させてきました。

Beyond Musicは、韓国で数多くのヒット曲を手掛けた作曲家・プロデューサーのパク・グンテ(Park Geun-tae)と、起業家のチャンウォン・リー (Jang-won Lee)によって2021年に設立。以来、最新の調達ラウンドを加えると、調達額は約4億ドル(約560億円)になります。

これまでに2021年4月、KB証券、Base Investment、Maven Growth Partnersなどの韓国の機関投資家から、65億ウォン(約70億円)を調達。そして2021年12月には、Praxis Capitalから2000億ウォン(約220億円)を調達しました。

最新のラウンドは、Praxis Capitalがリードし、アジア最大の数社がリミテッド・パートナーが参加しました。

アジア最大の音楽IP企業を目指すBeyond Music

Beyond Musicは、活動開始以来、韓国のヒット曲を中心に、アグレッシブな権利買収を進めています。2021年5月には、韓国のKNC Musicを買収。さらに2022年3月には、同じく韓国のFNC Investmentを買収。それぞれの会社は、韓国で1位、2位の音楽IP管理会社です。

FNC Investmentの買収で、Beyond Musicは、韓国で人気を博したテレビドラマ『ホテルデルーナ』や『月の恋人』(日本語題:『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』などのサウンドトラックを含む、400曲以上の著作隣接権を取得しました。

そして、2022年6月には、Interpark Music Businessが保有する全楽曲の著作隣接権を買収しました。買収した楽曲には、音楽チャートで上位を占める曲や、長年再生され続けるヒット曲が多く含まれており、その数は878曲にのぼります。

Interparkの買収によって、Beyond Musicは韓国最大の音楽IP管理会社となりました。

Beyond Musicはまた、韓国の音楽ストリーミングサービス「FLO」を運営する音楽サービス会社のDreamusと、「グローバル規模での音楽IPビジネス」で連携するため戦略的パートナーシップを結びました。

source:
“Asia’s Largest Single Music IP Asset Management Company” Beyond Music, Took Over Interpark Music Division’s Neighboring Copyrights, Securing Sweeping IP

jaykogami 記事提供元All Digital Music
Jay Kogami(ジェイ・コウガミ)
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