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英音楽賞「マーキュリー賞」、2023年の候補作品を発表

コラム Izumi Sakamoto

多彩なジャンルから計12作品がノミネート(マーキュリー賞主催団体のフェイスブックから引用)

英国およびアイルランドで最も優れたアルバムに贈られる音楽賞「マーキュリー賞」の主催団体はこのほど、2023年の候補作品を発表した。選ばれた12作品の中には、今年のグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めたことも記憶に新しい、アークティック・モンキーズの最新アルバム「ザ・カー」も含まれる。アークティック・モンキーズのノミネートは通算5度目で、レディオ・ヘッドと並び過去最多を記録している。

2023年のノミネート作品は、以下の通り。

1)アークティック・モンキーズ「ザ・カー」
2)エズラ・コレクティブ「ホエア・アイム・メント・トゥ・ビー」
3)フレッド・アゲイン「アクチュアル・ライフ3(2022年1月1日〜9月9日)」
4)ジェイ・ハス「ビューティフル・アンド・ブルータル・ヤード」
5)ジェシー・ウェア「ザット!フィールズ・グッド!」
6)ジョックストラップ「アイ・ラブ・ユー・ジェニファー・B」
7)ランカム「フォルス・ランカム」
8)ロイル・カーナー「ヒューゴ」  
9)オリビア・ディーン「メッシー」  
10)レイ「マイ・トゥウェンティファースト・センチュリー・ブルーズ」
11)シャイガール「ニンフ」
12)ヤング・ファーザーズ「ヘビー・ヘビー」

マーキュリー賞は英国で最も権威のある音楽賞と称される。英国の音楽賞と言えば「ブリット・アワーズ」も有名だが、こちらは米国のグラミー賞のように部門ごとに受賞作品が選ばれる上、商業的な成功を称える意味合いが強い。一方、マーキュリー賞は、知名度にかかわらず芸術的業績を評価し、あらゆる音楽ジャンルから選ばれたアルバム12作品の中から、1作品にその栄誉を与える。審査員はミュージシャンやラジオDJ、音楽ジャーナリストら計12人。過去の受賞者にはプライマル・スクリームやパルプ、PJハーベイら。昨年はリトル・シムズの「サムタイム・アイ・マイト・ビー・イントロバート」が受賞した。(昨年の授賞式の模様はこちら)

今年の授賞式は、9月7日(現地時間)にロンドンのハマースミス・アポロ・シアターで行われる予定。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

ロンドン在住、フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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