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賛成の力で日本の新たなルールを作りたい 〜太陽光発電によるロックフェス「THE SOLAR BUDOKAN」開催 佐藤タイジ(THEATRE BROOK)インタビュー

インタビュー フォーカス

佐藤タイジ(THEATRE BROOK)
佐藤タイジ(THEATRE BROOK)

東日本大震災以来、新たな自然エネルギーへの関心が高まっている。沈黙を守るアーティストも多い中、かねてより太陽光エネルギーの推進を提唱し、自身のライブなどを通じて様々な試みを続けてきた佐藤タイジ(THEATRE BROOK)を中心に、その意志に賛同したアーティストたちが集い、日本武道館にて太陽光電力のみを使用したロックフェス「THE SOLAR BUDOKAN」が12月20日、開催されることになった。

コンサートで使用する電力は第三者機関が発行する「グリーン電力証書」の認定を受けた太陽光発電所において発電された電力を使用するほか、太陽光パネルから蓄電池への充電を実施し楽器供給電源の一部として利用、バックアップ電力にはバイオディーゼル燃料を使用した発電車など、環境負荷の少ない電力供給を準備している。コンサート開催にあたり、佐藤タイジに「THE SOLAR BUDOKAN」へかける想いや3.11以降の自身の活動について話を聞いた。

[2012年11月6日 / 渋谷区桜丘町 セルリアンタワー「坐忘」にて]

PROFILE
佐藤 タイジ(さとう・たいじ)
THEATRE BROOK/ TAIJI at THE BONNET /The Sunpaulo/インディーズ電力


圧倒的なカリスマ性と独自の感性を持ったギターサウンドでTHEATREBROOKのサウンドを牽引し、作詞・作曲を担当。またJAM系、ダンスミュージックを主体とした別ユニット=The SunPaulo (メンバーは佐藤タイジと森俊之)の活動も行っている。
自らをROCK STARと名乗り数多くのFesやLIVEを湧かし続けてきた。
2012年3月11日震災以降、LIVE FOR NIPPONという復興支援イベントをほぼ毎月開催しつづけ脱原発を推進するTAIJI at THE BONNET、インディーズ電力という2つのバンドを始動させた。
ソーラーパワーの力で武道館ライブを行うという目標を掲げついに2012年12月20日にTHE SOLAR BUDOKANが開催される!!
今、日本の将来に必要な希望を絶滅危惧種ロックスターが音楽を通じて戦っている。


「THE SOLAR BUDOKAN」

太陽光発電による夢のロックフェス!
一夜限りのコラボあり、熱狂の3時間ライブ!
「THE SOLAR BUDOKAN」
2012年12月20日(木)日本武道館
全席指定6,900円(税込)チケット発売中 


THEATRE BROOK「最近の革命」

最強の4人による、2年6ヶ月振りのオリジナル・アルバム
THEATRE BROOK「最近の革命」
2012年12月12日(水)発売
3,150円(税込)LNCM-1016

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1.

——12月20日に日本武道館で開催される「THE SOLAR BUDOKAN」は、やはり3.11がきっかけで発想されたと思うんですが、このプロジェクトはいつ頃から動き出したんですか?

佐藤:たまたま2011年3月17日に下北沢のカフェをアコースティックライブ用に押さえてあって、当初は、当時のディレクターとTHEATRE BROOKの歴史を紐解きながら、若いミュージシャンに教訓を与えようという企画でUSTREAMでの生中継もする予定だったんですけど、3.11に地震が起きて、「THEATRE BROOKの歴史を紐解いている場合ちゃうだろう!」と、予定を変更してライブをしたんですね。

3.11の直後は音楽イベントもほとんど自粛したじゃないですか。でも、海外の友達とかみんな心配していたので、USTREAM中継は結構効果的だったんですよね。海外の人も観に来てくれて、「東京には音楽をやって楽しんでいる人もいるのね、よかった」みたいな反応があって。そこから毎月「LIVE FOR NIPPON」というタイトルで復興支援ライブをやるようになり、物資や義援金を被災地に送ったりしていたんです。

——そこから今回の「THE SOLAR BUDOKAN」に繋がっているんですね。

佐藤:そうそう、実は俺って日本武道館のステージに立ったことがないんですよ。

——えっ、そうなんですか?

佐藤:そうなんです。実は2010年のTHEATRE BROOKのライブツアーのときに、「武道館のステージに立たずして死ねない!」と、武道館実行委員会みたいなものを作ってやっていたんですよ。その間に3.11が起こって、復興支援イベント「LIVE FOR NIPPON」を立ち上げて、被災地でも何かしようかという話をしていたので、武道館の話は頓挫していたんですけど、3.11があったからといって、武道館のステージに立つという自分の夢を取りやめる必要はないだろうと。でも、状況は完全に一変したし、3.11以前の企画でやるのも違うだろうと思って、確か5月か6月くらいに「武道館で使う電気を全部ソーラーでまかなえないだろうか?」と。

実は以前から友達に誘われて六ヶ所村の原発反対イベントで演奏したりしているんですよ。なんと言うか、地元の人たちはずっと反対し続けないといけないわけじゃないですか? でも反対し続けるというのは精神的にきついんですよね。だから、原発に関しては、反対することが目標ではなくて、エネルギーをリスクの低いものに変えていく行動をしていけばいいんじゃないかと。ソーラー電気や再生可能エネルギーを伸ばすことによってエネルギー産業をまわすという目標を掲げようと思いました。

今回の「THE SOLAR BUDOKAN」はソーラー電気の賛成推進運動のようなつもりでいるんですよね。「THE SOLAR BUDOKAN」だったら無責任に「ソーラー電気賛成!」って言えるんですよ。結果的に、それはずっと反対し続けるのと同じ意味合いになるんじゃないかと。

——「ソーラー電気賛成!」と言うことで「反原発」と同じ効果があると。

佐藤:はい。むしろ今はソーラー電気とか、いわゆる再生可能エネルギーでまわそうという力がこの国には必要で、言ってしまえば今、世界中に核の脅威ってあるわけじゃないですか。未だに日本は海外に原発を売ろうとしているし、それは倫理的にどうかと思うし、それでまわしてるビジネスが理論的に破綻しているというのは、わかっているわけじゃないですか?

結局、原発関連の仕事をしている人たちの食いぶちをどう変えるか、というところが問題なわけで、それに変わる何かを真剣に探して行かないといけない時代がきてしまって、明らかにリスクがあるものからは勇気ある撤退というのも、戦略の一つなわけじゃないですか。

——本当にそうですよね。震災の直後は電車の中まで電気を消すくらい節電していたのに、今は何事もなかったかのように電気が使われていますからね。

佐藤:おかしいですよね。今回「THE SOLAR BUDOKAN」はソーラー電気だけでライブをやろうとしていますが、その前段階としてソーラーの蓄電池だけでやるライブを何回かやったんですよ。そこで発見が2つあって、一つは音がいい。壁のコンセントはノイズが入っているから多少波長が乱れるんですよね。波長が乱れるということは、スピーカーのコーンの動きに乱れが生じるので、音のロスがあるんですよ。でも、蓄電池で貯めた電気を使うと他に全く干渉がないからスピーカーが効率よく動くので結局音がいいんですよ。

——聴いていて明らかに違ったんですか?

佐藤:明らかに違います。下北沢のカフェでは明らかにわかりました。都会だったらわかりやすいんじゃないかな。ど田舎であまり干渉のない電源だったら大丈夫なんでしょうけど、都会だと色んなものが干渉しているから、あんまりきれいじゃないんですよね。

——都会は電気も汚れているんですね。

佐藤:そうみたいですね。もう一つ大きな発見だったのが、電池に貯めてやるので、その日一日この電池だけでやらないといけない。もちろんサウンドチェックして、本番しないといけないんですけど、サウンドチェックで電気を使いすぎると本番の分がなくなる。今までは無尽蔵にあるものだという意識でいたから無駄遣いしまくっていたわけですよ。

音楽業界では「入念なサウンドチェックをしている人がすごい」みたいなニュアンスがあったじゃないですか。「サウンドチェックに3時間もかけてすごいよね」って。これ、全然すごくないんですよ。ただの無駄遣いなんですよ。自分のために、人の作った電気を使っているだけで。そんな固定観念や価値観がどんどん壊れていくんですよ。

本番をちゃんとやるためにサウンドチェックはしっかりしないといけない。でも、本番に電気を取っておける人じゃないと駄目なんですよね。結局そこが一番大事なことだと思う。限りが有るんですよ。今日使う分はこれだけなんだと。これを全部使いきったらもう音は出ません。それをミュージシャンもお客さんもわかっているということが今までと全然違います。みんなが電気に限りあるということを理解してライブに臨むわけ。もちろんそれは事前にアナウンスするし、いつもより武道館の音は小さくなると思う。でも、それで全然いいじゃないですか。

つまり限りがあるんだということが分かったことが、3.11の収穫ですよ。命しかりエネルギーしかり、全てに限りがあるという。それが本当にこの星の特徴なんだから。

——佐藤さんご自身も3.11以前はそういった認識がなかった?

佐藤:全然なかったですね。弾くのはエレキギターですから電気大好きですしね。ワット数のデカいものがデカい音して、デカい音の方がいいという価値観でここまで来ましたから(笑)。でも、完全に状況が変わりましたからね。今はその「変わった」ということが楽しいんですよ。

 

2.

——東日本大震災後、社会全体が新たな動きに向かうかといったら、どうもそうではないですし、置き去りにされているものが一杯ありますよね。

佐藤:そうですね。例えば、あれから1年半以上経って、小規模なレベルでは食品の線量表示ってやっているらしいですが、まだルールになっていないですよね。でも、線量表示ってしなくてはならないし、世界中に原発があるなら、誰かが始めなくてはいけないわけですよ。どこかの国が始めなくてはいけない。日本のリーダーたちはそんなリスクを負いたくないと思っているのかもしれないけれど、誰かがやらなくてはいけないと思いますよ。子供を守る親の立場からするとね。

そうそう、斉藤和義君が3月17日のライブに歌いに来たんですよ。Ust中継を観ていたら、じっとしていられなくなって、飛び入りで来ちゃったんです。それで自分のヒット曲を演奏したんですけど、和義君がそのとき「俺、反原発の歌作るわ」と言って、俺がそれを聞いて「ええぞ! やれやれ!」と言ったら、彼は「ずっとウソだった」を作って歌い、そして叩かれ…というか叩かれること自体、俺は予想外だったから「は?」っていう感じだったんですよ。

俺は「君は全く正しいことをしているんだから、自信を持てよ。俺も応援する」と言って、俺も替え歌みたいなものをYouTubeに上げたりしたんですけど(笑)

——でも、日一日となにもなかったかのようになってきていますよね。

佐藤:それが気持ち悪いですよね。今の文明を「高度な文明」とか言いますけど、木とか草花とかにもし意識があったら、俺らのことをどう見ているんだろうと思うんですよね(笑)。今の文明は酷い評価を受ける可能性があるのよね、と。

——出来が悪すぎる(笑)。

佐藤:そう(笑)。そんなの嫌ですもん、俺。その逆の力をこれからは作りたいし、プッシュしたいし、結集させたいですよね。でも、3.11以降、縁遠くなってしまったミュージシャンとか、やっぱりいるんですよ。もちろん斉藤和義君とはすごく仲良くなったし、怒髪天の増子君とか、BRAHMANのTOSHI-LOW、あとアジカンの後藤君とかグッと仲良くなれたんよね。でも、遠ざかる人も確かにいた。

とにかく3.11以降は色々なことがクリアになったんですよ。日本のロックの置かれている状況とかよく分かるし、自分の力不足も見える。今はとにかく試されている時期。だからこそ以前より全然楽しいんですよ。とても充実しているし、ひょっとしたら何か変えられるかもしれんと思いますしね。

——現状、色々なことが後手後手と言いますか、状況に追いついていないですよね。

佐藤:ルールが全然追いついていないんですよね。しかもそれが見えていない人が一杯いる。だから、気がついた人がどんどん発言して、新しいルールをこしらえて、やっていかなきゃ意味がないですよね。何でこの国でこのタイミングであの事故が起きたのかをよく考えて、もっとブラッシュアップして新しいルールを日本が作ることによって、絶対世界もついてくると思うんですよ。そういうものが俺は見えたから、今は頑張りどころですし、目標地点を設定しておけば絶対楽しくやれるという感じがあるんですよね。

面白い話があって、3.11の一週間くらい前にチャボさん(仲井戸“CHABO”麗市)の還暦パーティーが渋谷AXであったんですよ。その打ち上げでチャボさんが「清志郎がここにいてくれたらな…」みたいなことを言って、俺も(奥田)民生ちゃんも和義も宮沢和史君もグッと来て…とにかくいい夜だったんですよ。そのときに電話番号を知らなかった人と連絡先を交換して、その一週間後くらいに地震があったんですね。だから、その打ち上げがあったから和義にも連絡しやすかったし、人との繋がりもできたし、今回のコンサートと絶対無関係じゃないなと思うんですよね。あのときにチャボさんの還暦パーティーがあって、地震があって、今回のコンサートがあると。

——今回に至る結びつきがあるんですね。チャボさんや清志郎さんが引き寄せた…。

佐藤:そう、何か結びつきがあるんですよね。もう無関係とは思えないんですよ。ここにきて清志郎さんの楽曲を演奏する機会が多くなったし、亡くなってからの方がすごく身近でね。清志郎さんは日本のロックの、ミック・ジャガーでもないし、キースでもないし、ポールでもないし、ジョンでもないし、ものすごく特殊で巨大なポイントなんですよね。あの人の元に日本のロックって絶対にギュッてまとまれるんですよ。

——たとえ命がなくなっていても。

佐藤:絶対に集まれる。明らかにみんなそこで集まっているんです。それに対して何も文句がないというか、“そうなのだ”って言い切れる感じ。「清志郎さんのところに集まるのだ!」みたいなニュアンスが我々にはあって、それがいいと思う。色んなジャンルのものも絶対に集まれると思う。

——清志郎さんがもし生きていたら、どういう行動をとられたかと思わずにはいられません。

佐藤:本当にそうですよね。きっと、とんでもないですよ(笑)。あの人はとんでもないです。

 

3.

佐藤タイジ(THEATRE BROOK)

——今回の参加アーティストは皆さん、佐藤さんが考えられていることや思われていることに対して、共通のものをお持ちなんですか?

佐藤:そんなにいっぱい話しているわけじゃないけど、でもこれに参加してくれるということは、そういうことだと思います。

——声をかけたけど賛同してくれなかったという人もいるんですか?

佐藤:いや、逆に「俺は出なくていいのか?」攻撃ですよ(笑)。

——(笑)。

佐藤:「これタイムテーブルどうすればいいんだ?」っていう状況になっていますからね。未だに「なんで俺呼ばれてないの?」攻撃を各方面から浴びていて…俺もやられそうです(笑)。

——是非「THE SOLAR BUDOKAN」は第2弾、第3弾もやってほしいですね。

佐藤:それは続けようと思っています。こういうのは続けないと意味がないですから。野外フェスもクリーンエネルギー、BDF(バイオディーゼルフューエル)でずっとやっているフェスもありますし、ソーラー、再生可能エネルギーをブームっぽくしたいんですよね。輪をどんどん広げていきたいですね。

——最終的には、武道館にとらわれることもないですしね。

佐藤:そうですね、野外でもやりたいですね。実際には夏の野外の方がやりやすいはやりやすい。雨が降ったら大変だけど、でも来年はちょっと野外やりたいな。

——でも、やりたがる人はいっぱいいるんだけど、言い出しっぺというのが大事ですね(笑)。

佐藤:言い出しっぺがどんだけアホかっていう(笑)。やはりソーラーエネルギーを使うことによって「賛成」というベクトルがいいんだろうなと思いますよ。反対、反対って続けるのがつらいから。

——でも、佐藤さんという言い出しっぺのおかげでこういうイベントが開催されるわけですから本当に素晴らしいですよ。

佐藤:いやいやいや。俺はアイデアを出しているだけです。これは周りの方々に「本当にありがとうございます」という気持ちですよ。俺がわーっとアイデアを出したものが、ここまで来たというのは絶対に日本の希望ですよね。

——音楽業界というかミュージシャンも捨てたもんじゃないというところを見せてもらった気がします。

佐藤:ありがとうございます。若いミュージシャンとか何をどうすればいいのかわからんみたいな子もいっぱいいるはずなんですよね。でも、先輩ミュージシャンがこういうことをやっていたら、いずれ若い子たちも、ちゃんと自由な意志を掲げると思うんですよ。今回のコンサートの出演者だとトライセラの和田君とか、GRAPEVINEの田中君、Salyuちゃんとか、このへんはみんな後輩なんですよ。そこにチャボさんとかCharさんといった先輩もいるってバランスいいなあと思っています。

——そして、「THE SOLAR BUDOKAN」直前の12月12日にはTHEATRE BROOKとして2年半ぶりの新作が出ますね。この「最近の革命」というアルバムタイトルはどんな思いで付けられたんですか?

佐藤:きっかけは加藤登紀子さんとの出会いなんですよ。加藤さんとは今年の3月11日、日比谷の脱原発の会で初めてご一緒させていただいて、お話させていただきました。すると、自分が出るフェスに加藤さんが結構いらっしゃるわけですよ。「じゃあ何か一緒にやれるものを作ろう」と意気投合して、新作に入っている「愛と死のミュゼット」という曲で加藤さんとデュエットしたんですが、加藤さんってMCとかで“革命”という言葉をいとも簡単にポーンと言うわけですよ。それは我々世代にしてみたらごっついわけですよ。俺らはそんな簡単に言えない。それで何かそういう行為をバカにする雰囲気というのもあるし、なかなか言えないわけですよ。

——それを加藤さんはいとも簡単に言う。

佐藤:そう、いとも簡単に“革命”って言うんです。それで畏れ入ったのは「革命とは起こすものではなく、起きていることを認めることだ」と。それは俺にとってすごくショックな一言で、その言葉を俺風に訳したら「最近の革命」という言葉になると。

今は昔のように勝ち方も負け方も違う。でも課題はあのときよりもクリアに見えていると思うんですよ。むしろあの時代の方がちょっとロマンチックな部分が多かったと。今はロマンチックは部分だけじゃなくて、本当に差し迫っている問題が議題としてあるわけ。だから、そういった問題に対して新しいルール作りをどれだけできるかが大事。

——でも、政治はすでに機能していないですよね。

佐藤:そうですよね。だからって俺が政治家という核になったらいけないなって思っているんですよ。色々なことをやっていると「立候補しないの?」って軽く言われたりするんですけど、「しないよ!」と。「しないよ、俺。お前が行けよ」というね(笑)。俺がそこに手を出したら絶対駄目でしょう。俺は音楽家、ロックスターという核でずっといかないと、絶対に話がブレていくんですよね。政治家は他にやるやつがおるから、俺はあくまでも音楽でいようって思いますね。

——でも言いたいことは言う。「自由な意志を掲げる」と。

佐藤:そう。これからも絶対に「口数の多い」ロックスターでいたいなと思います(笑)。