Vol.1 東芝EMI株式会社 Great Huntingプロデューサー 斉藤 匡崇さん
Musicman-NETでは、音楽業界の今を動かす、現場の音楽業界人 = Musicman に、仕事内容や最近の「気になる!」ことなどを伺っていくコーナー「Musicman Pick Up」をスタートします。
記念すべき第1回目は、東芝EMI株式会社の新人発掘・育成セクションGreat Huntingプロデューサー斉藤匡崇さんの登場です。
——どんな部署でどんなお仕事をされているんですか?
斉藤:アーティスト発掘(主に新人発掘・育成)のセクションで働いています。部署内では、発掘し育成中のアーティストや、メジャー契約を結んだアーティストをマネージメントする機能も備えています。
——これまで関わったor担当アーティストは?
斉藤:現在のプロジェクトに参加する以前はレコーディングエンジニアとして仕事をしており、ナンバーガール、アートスクール、エレファントカシマシ等、ロックバンドを中心に多くのセッションに参加しました。
——職業は、どんな雰囲気?流行っていること等ありますか?夜は遅くまで仕事?
斉藤:基本的に個人で動くことが多く、現場の人間が会社に揃っていることはあまりありません。流行っているわけではありませんが、時間ができるとなぜか皆、ギターの練習を始めたりします。ほぼ毎日どこかのライブハウスに行きますので、終電やタクシーで帰るのが日課です。
——最近嬉しかった琴は?(何でも!)
斉藤:ワールドカップの前哨戦で、高原がドイツから2得点したこと。それ以降は…
——新人発掘に対しての方法論や活動とは?
斉藤:特に方法論は持たないこと、既成概念に囚われないこと。ただし、自分なりのものさしを持って判断することは大事なことだと思っています。新人の場合、初めて見た時(声を聞いたその瞬間など)のインパクトは大きな判断材料になります。
——デモテープの聴き方で自分流のポイント(重視していること)は?
斉藤:上記の答えに近いですが、最初に聞こえてくる声の質感などはかなり重要なポイントになります。あとは年齢に応じた音楽性であるか。何がしたいのかということが明確であるかどうか。正直、ほとんどのデモ音源は20秒程度で良し悪しを判断します。
——ミュージックもんについてはどう思いますか?
斉藤:僕らのような立場の者にとっては画期的なシステムだと思います。とにかくクリックしてから音源が聞けるまでの時間が短い。ほとんどストレスなしで聞けるので、ありがたいですね。
——ミュージックもんで気になったアーティストはいますか?
斉藤:第2弾でアップされた「TekNug」は、音源を聞いてすぐにコンタクトを取りました。22歳とは思えない楽曲の構成力とアレンジ、親しみやすいボーカルの声質に惹かれました。
——ミュージックもんに今後望むことなどは?
斉藤:プロを目指す、アマチュアミュージシャンにとって信頼のおける存在になって欲しい。そこは私たちが目指していることと変わらないと思います。
——今求めている才能、タイプなどはありますか?
斉藤:バンドで言えば、メンバーそれぞれの個性がいい形で化学反応を起こしていること。そしてそのバンドをコントロールできる中心人物がきちんといること。楽曲で言うと、気持ちよく期待を裏切ってくれるような展開やコード感、そしてメロディー。でも、ホントの理想を言うなら、見たことも聞いたこともないような才能に出会いたいですね。
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