Vol.14 アビッドテクノロジー株式会社 アンディ・ハガーマンさん
音楽業界の今を動かす、現場の音楽業界人 = Musicman に、仕事内容や最近の「気になる!」こと現在の仕事に至るいきさつなどを中心に伺っていくインタビューコーナー「Musicman Pick Up」。
第14回は、アビッドテクノロジー株式会社 デジデザイン トレーニングマネージャー|アジアとして活躍するアメリカ出身のアンディ・ハガーマン(Andy Hagerman)さんのご登場です。
——どんな部署でどんなお仕事をされているんですか?
ハガーマン:ここ数年は、幸運にもオーディオ業界のリーダーであり業界標準DAWのProToolsを製造開発しているDigidesignで働いています。
そして、さらに幸運な事に、そのPro Toolsの使い方を皆さんに教えるという素晴らしい仕事を任されています。 空き時間では、作曲、演奏、執筆をしています。
また、日本では、2005年より、Pro Toolsトレーニング&教育システムが始動し、多くの素晴らしい音楽教育機関が、このシステムを導入し、Pro Toolsオペレータとしての技術と知識を身につけることができるようになっています。
——これまで関わったor担当アーティストは?
ハガーマン:いままで、色々な種類のプロジェクトをやってきましたが、中でも一番記憶に残っているプロジェクトは、演奏家そしてアレンジャーとして、Walt Disney companyで働いたことです。
Tokyo DisneylandとTokyo Disneyland Seaで演奏と作曲をしたこともありますし、プラネタリウムやサイエンスセンターなどでのプロジェクトでも作曲をしました。
——音楽業界で働くことになったきっかけはありますか?
ハガーマン:実際、まだとても若い時、まだ音楽業界を意識していなかった時に、“音楽こそが人生”と決めていました。 演奏や作曲が自分の人生の中で大きな喜びであるだけでなく、アート(芸術)そのものが人々の心、人生を豊かにしてゆくものだと強く信じています。 こういった気持ちは大切だと思います。
——職業はどんな雰囲気?流行っていることなどありますか?夜は遅くまで仕事?
ハガーマン:雰囲気は最高です。Digidesign Japanのチームは私が今まで働いてきた中でも一番のグループです。夜遅くまでの仕事は…正直、わかりません。おそらくアメリカでは、遅くまで働いている事になるのだと思いますが、日本では平均的だと思います。
——最近嬉しかった琴は?(何でも!)
ハガーマン:数週間前、自宅で作業をしていたときに、My little girl, Sachiko(Andy’s Daughter)が部屋に入ってきて、作業中の曲を聴きたがったので、ヘッドフォンを渡すと、曲が終わってヘッドフォンを外し、真面目な顔をして、「Thank you」と言ったことが、最近とても嬉しかったことです。
——仕事において、これだけは誰にも負けない!という強みは?
ハガーマン:背が高く体が大きいので、重いものを持ち上げるのが得意です。
——今の仕事で一番やりがいを感じることは何ですか?
ハガーマン:人々が音楽を作り、新しいツールを学習し興奮している事を見ること。
——これから挑戦してみたいと思うことはありますか?
ハガーマン:私はいつも5つのゴールを持つようにしています。
今は、日本語を勉強することが一番のチャレンジですね。
——ミュージックもんについてはどう思いますか?
ハガーマン:素晴らしいと思います。ただ、もっと日本語が読めたらいいなと思います!
——最後に、音楽業界を目指す人(アーティストも含む)に一言。
ハガーマン:往々にして、ミュージックビジネスは楽しくて簡単、そして大金が稼げるように見えますが、通常、このように思っている人がミュージックビジネスに始めると、楽しいけれど仕事は大変で拘束時間も長い、そしてそんなに簡単には大金がつかめない事がわかりガッカリします。
私からのアドバイスは、この業界に入ってくるのであれば、正しい動機で入ってきてください、というものです。—芸術を愛する心、人々を愛する心、そして、創造的な人生を楽しむ心。このような純粋な動機をもってこの業界に入ってこれば、大金こそ稼がなかったとしても、必ずサクセスフルな人生を送れると思います!
音楽業界の現場で働くみなさま、このコーナーで仕事の面白さを広くご紹介してみませんか? こちらよりお気軽にご連絡ください。
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