Vol.52　株式会社ランティスマーケティングルーム太田淳さん

2013年1月15日 17:45

音楽・エンタテインメント業界の今を動かす、現場の業界人に、仕事内容や現在の仕事に至るいきさつなどを中心に伺っていくインタビューコーナー「Musicman Pick Up」。

第52回は、株式会社ランティスマーケティングルーム太田淳さんのご登場です。

——どんな部署でどんなお仕事をされているんですか？

太田：宣伝と販促を主に行うマーケティングルームという部署で、宣伝と海外ライセンスを担当しています。

——よくある1日の業務タイムスケジュールを教えてください。

太田：日によって異なりますが、大体8時半頃に起床し、10時〜11時から取材や番組収録、打ち合わせなどが入ります。その後いくつかのスケジュールをこなしつつ、合間にメールチェックや資料の作成をします。夜は、ラジオの生放送などが入らなければ20時頃から落ち着いてデスクワークに取りかかり、大体退社は25時頃になります（終電もしくは自転車で帰宅）。

——これまで関わったor担当アーティストは？

太田：弊社の宣伝部門には媒体担当とアーティスト担当があり、幅広く全アーティストを媒体にプロモーションするだけでなく、個別アーティストの展開に直接関わることができます。私はいくつかの媒体とアーティストを担当しておりますが、有難いことに大きいプロジェクトにも関わらせていただいています。また、弊社の特徴としてアニメ作品に関わることも多いです。宣伝業務の他は、弊社として初めての海外ライセンスを一昨年よりスタートし、現在はアジア地域を中心に展開しています。

——現在の業界で働くことになったきっかけは？

太田：前職は映画配給会社のアニメ製作部門でしたが、音楽の仕事がやりたくてMusicman-NETで弊社の求人広告を見て応募し、今に至ります。

——今の仕事で一番やりがいを感じることは何ですか？

太田：ライブ会場で、お客さんの満面の笑顔に出会うことです。この業界は業務量が多く、いつも仕事に忙殺されがちですが、音楽を聴きに来たお客さんが心から喜ぶ顔を見て「人をエンターテインする」という目的を再確認し、原点に立ち返ることができます。

——この仕事の大変なところ、難しいところは？

太田：リスナーの立場になって物事を考えなければならないところです。私は現在31歳ですが、アーティストによってはメインリスナー層が10代だったり、または女性だったりします。ファンの方の気持ちになってイベントの企画や宣伝展開などを考えることが、難しいところでもあり面白いところです。よくターゲット層に近い行動パターンの社員を捕まえて、ヒアリングをしています（笑）。

——職場はどんな雰囲気？流行っていることなどありますか？

太田：弊社は設立が1999年とまだ若い会社で、人数も単体では40人程度です。それ故にアットホームで皆とても仲が良いです。よくありがちな（？）職場でのいがみあいなどは全くありません。また、私が所属するマーケティングルームではたまに飲み会を開催しており、それが非常に楽しく、時を忘れます。

——仕事において、これだけは誰にも負けない！という強みは？

太田：パッションです！時間が許す限りとことん攻めたい性格なので、常にいろいろなことにチャレンジしています。また、人とのつながりを大事にしますので、ひょんなところからタイアップのお話をいただいたり、いろいろなご相談を受けたりします。これからも同じ志の方と楽しく仕事をさせていただければ嬉しいです。

——この仕事はどんな人に向いていると思いますか？

太田：「アーティスト＝人」と関わる仕事なので、責任感と情熱を持って業務に取り組む人。そして限られた時間の中で関係者を惹きつけ巻き込んでいける、自らもエンターテイナーである人が向いていると思います。あとは、細かい作業やロジカルに考えることも少なくないので、きっちりした真面目な人であることも必要です。

——これから挑戦してみたいと思うことはありますか？

太田：弊社はレーベルの特性上アニメファンの方を中心に音楽を発信していますが、今後もより多くの方に、また今まで興味を持たなかった方にも聴いていただけるような施策をどんどん実施していきたいです。また、海外に広くいるファンにもっと音楽を届けていきたいと思っています。あと、プライベートでは婚活です（笑）。もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、弊社のユーザーサポートまでご一報を…（半分本当）。

——Musicman-NETの活用法、好きなコーナーなどあれば教えてください。

太田：ニュースはいつもチェックさせていただいていますし、Musicman’s RELAYやFOCUSのコーナーも諸先輩方の知恵に触れることができるので、読ませていただいています。

——最後に、音楽業界を目指す人にひと言。

太田：この業界はとても刺激的で、毎日楽しく仕事ができること間違いなしです！ただ、普通のサラリーマンと比べてハードだと思うので、是非自分の軸と熱いパッションを持って業界に入っていただきたいと思います。