Vol.54 株式会社SLD Entertainment イベントブッキングチーフ 三宅 和也 さん
音楽・エンタテインメント業界の今を動かす、現場の業界人に、仕事内容や現在の仕事に至るいきさつなどを中心に伺っていくインタビューコーナー「Musicman Pick Up」。
第54回は、株式会社SLD Entertainment イベントブッキングチーフ 三宅 和也 さんのご登場です。
——どんな部署でどんなお仕事をされているんですか?
三宅:株式会社SLDのエンターテインメント事業部にて、代官山LOOP、渋谷LOOP ANNEXというライブハウス2店舗のブッキングチーフをしております。
——よくある1日の業務タイムスケジュールを教えてください。
三宅:11時出社→メールチェック→午後:プロダクション、制作会社等との打ち合わせ、社内会議etc→夕方から現場に移動し、店舗運営をしながらインディーズアーティストとのやり取り→イベント清算をして終電前に帰宅
——これまで関わったor担当アーティストは?
三宅:デビューまでの西野カナ、加藤ミリヤ、清水翔太、Def Tech等のイベント制作。IN BUSINESSというFUNK/SOULイベントでFUJI ROCKへ参加したり、お店の13周年でゴルゴ13とコラボレーションしてみたり、後は、プロダクション時代にGReeeeNに関わっておりました。
——現在の業界で働くことになったきっかけは?
三宅:大学卒業後、BANDをやっていたので、バーテンダーとしてライブハウスに面接にいったら、占いの結果が良かったので、即、店長として抜擢されたのがきっかけです(笑)。
——今の仕事で一番やりがいを感じることは何ですか?
三宅:自分の考えた企画が、一つずつ現実化し、一つのムーブメントになった時は、非常に充実感を感じますね。
——この仕事の大変なところ、難しいところは?
三宅:今の自分の事になってしまいますが、30代半ばに近づき、時代が一回りした事により、若い世代の感覚とのコミュニケーションの取り方は、非常に難しいなぁと。ちょっとした壁は感じていますね。また、ライブという現場からの視点、プロダクションの視点、レコードレーベルの視点と、それぞれ異なりますから、それを個々の分野のみで完結せず、総合的に判断して、アーティストにとってより良い方向性を提案していく為には、知識や情報の上に、自分の価値観を保っていないと責任をもった発言や行動は出来ないので、そこをぶれずに保つ事は難しいなぁと思っております。
——職場はどんな雰囲気?流行っていることなどありますか?
三宅:皆、現場と、人との繋がりが好きな人達が集まっていて、丁寧な接客業の中にも、アーティストと切磋琢磨をしていこうという運命共同体的な繋がりのある環境であると思います。現場ですと、音楽との出会いというよりは、人との出会いという感覚の方が強いかも知れませんね。
——仕事において、これだけは誰にも負けない!という強みは?
三宅:「企画」ですかね。負けないとはいえるレベルではないかも知れませんが、自分から仕掛ける事が出来なくなったら、終わりかなとは感じています。
——この仕事はどんな人に向いていると思いますか?
三宅:能動的に動ける人。やっぱり、学生時代に学園祭を仕切ってたり、自ら、先頭に立っていた人の様なバイタリティーがある人が多いと思います。また、その真逆で、とても細かく、アーティストやイベントをサポートできる面倒見のいいタイプの人も向いていると思います。個人的にはバイタリティーのあるトップと細かくサポートできるSTAFFがタッグを組めている状況がBESTかなと。
——これから挑戦してみたいと思うことはありますか?
三宅:体力作り!! 確実に20代の子と温度差が出てきてますからね。。。
——Musicman-NETの活用法、好きなコーナーなどあれば教えてください。
三宅:やはり、情報源としては、とても大事なソースだと思っております。日常的にCHECKしております。
——最後に、音楽業界を目指す人にひと言。
三宅:今は、音楽に接するから音楽の知識だけあればいいという時代ではないと思っています。他の業種における方法論や、異業種の方とのコミュニケーションから生まれるアイデアも多いでしょうから、フランクな姿勢で、音楽を第一優先に活動していく事が、音楽業界自体への活性化にも繋がるのではないでしょか。若い世代のバイタリティーに出会いたいです!
「渋谷LOOP ANNEX」がリニューアルOPEN!!
三宅:「渋谷LOOP ANNEX」がリニューアルOPEN致しました。清潔感溢れる会場となっておりますので、アコースティック形態の方はもちろんの事、ラップトッップ使用のアーティスト、トラックメイクのシンガー、ニコニコ動画カルチャーの方等と新しいイベントを仕掛けていければと思っていますので、是非、ご興味ある方は、ご一報頂ければと思っております。
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