広告・取材掲載

サブスクリプションで「ユーザー360°エンタメサービス」を拡大、「HMVmusic」がスタート

インタビュー スペシャルインタビュー

ローソンエンタテインメントが、KKBOX Japan協力のもと、4月15日より音楽サブスクリプションサービス「HMVmusic powered by KKBOX」(以下、HMVmusic)の提供を開始した。CD店のHMVやローチケなど幅広い事業領域で「ユーザー360°エンタメサービス」の実現を掲げる同社が、音楽サブスクリプションに参入した狙いについて、プロジェクトの責任者である小松田啓氏にお話を伺った。

ーー どのような経緯で「HMVmusic」を開始することになったのでしょうか?

小松田:弊社は創業時から「ユーザー360°エンタメサービス」を実現するというビジョンを掲げており、フィジカルやチケット、映画館など様々な領域で事業を行っています。音楽はHMVをタッチポイントとして長らく展開してきましたが、音楽の楽しみ方が多様化する中で、サブスクリプションで音楽を聴くユーザーが増えることは間違いない事実です。そういったニーズに応えられていないという想いがありました。そこで約2年前にサブスクリプションサービスについて検討を始め、KKBOXというパートナーに出会ったことでプロジェクトが飛躍的に加速し、この4月にスタートすることができました。

ーー 検討を重ねる中で、課題となっていたのはどのような点でしょうか?

小松田:他のサブスクリプションサービスとの差別化です。弊社はエンタメに特化した会員基盤があり、そのお客さまに対してリーチできる関係性があることと、今はプレイリストが非常に重要視されていて、みなさん強化していると知ったときに、弊社なら面白いプレイリストができるなと思ったんですね。弊社にはHMVの運営を通して培ってきた音楽の知見があると自負していますので、この点で違ったアプローチができるのではないかと思っています。

ーー プレイリストはどのように作られているんですか?

小松田:プレイリストはHMVで音楽に携わってきた20名ほどのメンバーが作っているので、切り口が幅広くかつ深いんですね。アルゴリズムで作られているプレイリストなどは再生回数などが基準になっていると思いますが、想定される楽曲ラインナップをあえて外してみるなど、聴き込んできたからこそできる構成にすることができています。
 

HMVmusicアイコン

ーー HMVのリアル店舗が運営していることも大きな特色だと伺っています。

小松田:そうですね。音楽や映画に興味があるお客さまが毎日足を運んでくれる場所があることは非常に強みだと思っています。実際ローンチのタイミングで店舗と「HMVmusic」を連動した超特急とのコラボキャンペーンを行いました。今後も積極的に連動施策を行っていく予定です。

また、サービス加入の特典として、ユナイテッド・シネマの映画館で使えるクーポンやローソントラベルで使えるクーポンなどを毎月提供できることも、様々な事業領域を持つ弊社ならではのサービスです。

ーー 複数の競合がある中、どのようなサービスを目指して行かれるのでしょうか?

小松田:後発のサービスである難しさは理解していますので、まずは、HMVやローチケなど、弊社のサービスと接点があるユーザーに支持されるようなサービスとして運営していきたいと思っています。

一方で弊社はHMVでのフィジカルの事業も展開しています。「HMVmusic」を開始することで、“HMVはデジタルに移行するのか?”と思われた方もいらっしゃるかもしれませんがそうではなく、最終的にはユーザーが選ぶものだとは思いますが、弊社のフィルターを通して「HMVmusic」でも楽曲を紹介していくことで、才能豊かな新人アーティストだったり、過去の名曲が日の目をみるような、新しい音楽と出会う機会を増やしていけるんじゃないかなと思ったんですね。

よりアーティストを好きになってもらうことで、フィジカルにも繋がったり、ライブに足を運んでくれたりすることで、音楽マーケットが活性化していく可能性のあるサービスだと思うので、将来的にはより業界を盛り上げる一助になれれば良いなと思っています。