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リニューアルしたオンラインくじ「Raffle」とフォッグのアーティスト支援サービス〜フォッグ株式会社 庄司健太郎氏インタビュー

インタビュー スペシャルインタビュー PR

フォッグが提供するオンラインくじサービス「チアくじ」が6月10日、「Raffle」(ラッフル)としてリニューアルした。リアルの物品とデジタルコンテンツを併用した企画や、景品制作から流通まで一手に任せることが可能なチアくじは多くの支持を集めてきたが、リニューアルを機によりファンビジネス全般への浸透を目指すという。フォッグが展開するエンタメ市場向けのパッケージシステム「Butterfly」とオーディション管理ツール「Exam Organizer」も含めたアーティスト支援についてフォッグ CHEERZセグメント セールスチーム リーダー 庄司健太郎氏に話を伺った。

プロフィール
庄司健太郎(しょうじ・けんたろう )


ドワンゴ、レコチョクを経て2021年2月からフォッグ株式会社に。
チアくじ/Raffle のプロジェクトリーダーを務めつつ、フォッグ全体の営業統括も行っている。


 

「Raffle」というオンラインくじサービスとは

ーー「Raffle」(ラッフル)とはどのようなサービスなのでしょうか?

庄司:Raffleは主に「デジタルを活用してファンビジネスをする人」にご利用いただくオンラインくじサービスです。オンラインくじのサービス自体は多いのですが、アニメやゲームIP などが中心でファンビジネスをする人に特化したサービスは意外と少ないのが現状です。そこで弊社としては「ファンにサプライズを届けるプラットフォーム」をコンセプトとして掲げ、オンラインでもファンに楽しんでもらえるプラットフォームとして展開しています。

ーーRaffleの前身として「チアくじ」というサービスを展開されていて、6月10日にリニューアルされたとのことですが、そこにどのような意図があるのでしょうか?

庄司:前身のチアくじは、ファンコミュニティサービス「CHEERZ」(チアーズ)を母体としたオンラインくじサービスで、2019年の冬に開始し、女性アイドルの方々を中心にサービスを提供していたのですが、ファン・事務所さんともに好評で『AKB48 Team 8』や『26時のマスカレイド』など多くの人気アイドルにもご利用いただきました。ただ、営業をしていく中で、興味を持たれる方は非常に多いものの、チアくじが女性のアイドル色が強いので、導入を躊躇される事務所さんやアーティストさんも多かったんですね。

ーーCHEERZのイメージが強かったと。

庄司:それでも、女性アイドル以外の方から「使いたい」というオファーが日に日に増えていきましたので、今回、女性アイドル以外でファンビジネスをする方々全般にも使っていただけるようなサービスとしてリニューアルしました。

ーーなるほど、そのような背景・意図があったのですね。

庄司:ファンビジネスをする方はアーティスト、YouTuber、VTuber、TikToker、声優、メンズアイドル、グラドル、コスプレレイヤー、タレントなどを想定しています。早くも加藤ミリヤさんや声優の鳥海浩輔さん、安元洋貴さんの禁断生ラジオでのオンラインくじ企画などが実施予定です。また雑誌とも連携企画をしていまして、直近ですと徳間書店さんの『ENTAME』、また今後は光文社さんの『Platinum FLASH(プラチナフラッシュ)』ともコラボさせていただく予定です。

Raffleの“手離れの良さ”〜景品の製作や発送まで全てを引き受ける

ーーRaffleと同様のサービスというのは他にもあるのでしょうか?

庄司:はい、オンラインくじをやっていらっしゃる会社さんは何社かございます。

ーーそういった他社サービスとの違いはどこにあるのでしょうか?

庄司:まず、本格的にアーティストを主体としてオンラインくじを提供している会社さんがあまりないというのが1つ。また、Raffleはリアルの物品と画像や動画、ボイスなどのデジタルコンテンツとを併用した企画ができ、アーティスト・クリエイター毎にカスタマイズできますので、様々なファンに楽しんでもらえるような企画提案が可能です。

Raffleはオンラインくじといっても、単純なグッズ販売だけではなく色々な使い方ができます。オーソドックスなクリスマスや誕生日など「記念の日」に合わせて特別なグッズやファンへのメッセージが当たるというものから、例えば、アーティストのライブに連動させてメンバーがライブ当日の模様を撮影した「写ルンです」が当たるといった企画などは非常に盛り上がりました。他にも写真集の販売をくじでやったケースもあります。普通にくじを引けば絶対に写真集は当たるのですが、運がいいとサイン入りポスターが当たるといった形です。

RaffleはこのようなサプライズのあるECとしても活用できます。例えば、YouTuberやVTuberの方には、新しいグッズを作る過程を動画のネタにしてもらうといった動画と連動した企画もご提案しています。また、事務所およびIP様にとっては景品素材の提供と景品のチェックをするだけで、くじが実施できるのも我々の強みです。

ーー景品の製作やデザイン、発送などもフォッグさんが引き受けるんですか?

庄司:全て弊社がやります。一部の他社さんですと、オンラインくじの提供はしているものの「他の細かいことは事務所さんでやってください」みたいな対応のところが多いので、Raffleの“手離れの良さ”は他社サービスとの違いになるかと思います。

ーー今後Raffleをどのような方々に利用していただきたいですか?

庄司:特にファンに対してオンラインで満足度の高い企画をしたい方、マネタイズしたい方にご利用いただきたいです。弊社から最大限サポートさせていただくので、現時点で具体案はないけれど、そのような企画をしたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただきたいですね。

ーーちなみにオンラインくじというサービスは、コロナ禍において需要が増えているんでしょうか?

庄司:やはり今はライブができない、ライブが行えても密になるためライブ会場で物販ができないといった状況ですので、オンラインくじなどを通じて、ファンへのサービスを定期的にやっていこうと考える事務所さんは多いですね。

ーー現状、ライブができたとしても物販はできないですよね。

庄司:そうですね。あと課題としては、アーティストさんはライブの熱量をそのままグッズの販売に繋げるじゃないですか。その熱量をそのままオンラインくじにうまく接続できるような仕組みというのは、ちゃんとやらなくてはいけないなと思っていますし、コロナが収束したあとに、どうやってオンラインでやっていくかというのが、これからの課題なのかなとは思いますね。

ーーそれはファンを相手にする方々全ての課題であり、Raffleはアイドルだけでなく多くのアーティストたちを手助けするサービスとなりますよね。

庄司:はい。特にバンドアーティストは、コロナ禍において一番大変な状況かと思いますので、Raffleでお手伝いができるようなところがあるのであれば、ぜひやらせていただきたいです。ファンに喜んでいただける企画をご提案いたします。

「Butterfly」という名のエンタメ市場向けのパッケージシステム

ーーフォッグさんは他にもアーティストの支援をするサービスを行っているとお伺いしておりますが、どのようなサービスを展開しているのでしょうか。

庄司:いまご好評いただいているのが、エンタメ市場向けのパッケージシステム「Butterfly」とオーディション管理ツール「Exam Organizer」です。

ーーButterflyとはどのようなものなのでしょうか?

庄司:簡潔に言いますと、弊社のサービス・機能をほぼOEM化してご提供するサービスになります。

ーー実際にどのようなサービスが利用可能なのでしょうか?

庄司:SNS・ライブ配信・ファンクラブ・メルマガ・くじ・ECなどが1つの管理画面で管理できるようになります。別途、仕様に即してデザイン費・コンサル費・開発費などが発生しますが、基本自由にカスタマイズができるサービスです。例えば、ストリーミングに関しては別のプラットフォームでやりたいというご要望があれば、その部分を外した形でシステム構築できます。なお、ButterflyはCHEERZ、Raffleとは違い、弊社はシステムを提供する形ですので、Butterflyという名前を出さずに、自社サービスとして展開できます。

ーーそういったことをやりたかったけれど、リソースやノウハウ不足からできなかったという人たちからは、とても喜ばれそうなサービスですね。

庄司:上記システム機能・サービスを別々のプラットフォームで展開することにより、自分たちのファンにあらゆるところで新規会員登録させ、負担を増やすことに抵抗がある事務所さんやIP様が多くて、そういったニーズに応える形でButterflyを提供する予定です。また、Butterflyを使うことで、グッズの購入や動画の視聴などユーザーの行動履歴を把握できますので、マーケティングにも使えるかと思います。

ーーとなりますと主にご利用いただくのは事務所さんになるということでしょうか。

庄司:そうですね。事務所および出版社さんなどにご利用していただく形になるかと思います。現状「配信は○○」「ファンクラブは○○」のように色々なプラットフォームに登録しないといけなく、運営側としては大きなコストになっています。それをButterflyでは一括で管理できますので、お悩みの方はぜひご相談いただきたいですね。

オーディションをDXで解決〜オーディション管理ツール「Exam Organizer」

ーーオーディション管理ツール「Exam Organizer」は、どのようなものでしょうか?

庄司:Exam Organizerは、オーディションの一連の管理がウェブ上でできるツールで、芸能事務所さんを中心にご利用いただいています。

ーー現在もオーディションはかなりアナログな部分が多いのでしょうか?

庄司:そうですね。未だにオーディション応募者をエクセルで管理をしていたり、紙で管理をしているというのが現状のようです。単純にオーディションをするだけで運営側のコストが大きいのに加え、それを管理するとなるとかなり煩雑になりやすいんですよね。ある事務所さんではオーディション書類を印刷するだけで200万円コストがかかっているとか。

そのような場面で提供できるものはないかを考えてできたのがExam Organizerになります。フォッグのミッションは「世の中をちょっと便利に」で、ビジョンは「これからの『あたりまえ』をつくりつづける」なのですが、まさにこれらを体現したサービスになっています。

具体的には応募者情報、動画や画像、書類といったデータをウェブ上で管理し、Zoomとも連携しているので、面接の様子を録画し、管理画面に保存してあとからも観られるようになっていたりと、運営者側は情報管理しやすく選考もスムーズに行えるツールになっています。

ーー現時点でどのような事務所さんが導入しているのでしょうか。

庄司:今ですとスターダストプロモーション様を始め、大手事務所様に導入していただいております。

ーーすでにかなり大手の事務所さんも導入していますが、やはり機能的な面が好評なのでしょうか?

庄司:そうですね。料金設定もあまり高くないので、導入のハードルは低いですし、複数プランから選べるようになっていますので、用途・規模に応じてプランを選択して頂ければと思っています。

ちなみにプレミアムプランですと料金プラン内でオーディションページも弊社にて制作するサービスもあります。オーディションページを1枚作るにも、どこか制作会社に発注するとしたら、2、30万ぐらいかかってしまいますので、その点でもお得なサービスかと思います。

ーーでは最後にフォッグさんの今後の展望についてお聞かせください。

庄司:Raffleを様々なジャンルのアーティストさんたちに使って頂くことによって、アーティストのファンにサプライズを届けるお手伝いができればと思っております。その延長線上でButterflyを導入して頂き、今後ますます重要になっていくであろうマーケティングに関しても、フォッグがお手伝いしていければと考えています。また、Butterflyに関しては、事務所さんはもちろんのこと、くじからグッズの販売という流れにおいて、テレビ局やラジオ局、出版社といったメディアの方々にも使っていただける可能性を感じていますので、そちらにも積極的にアプローチしていきたいですね。

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