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第213回 株式会社パワープレイミュージック 代表取締役 鶴田武志氏【後半】

インタビュー リレーインタビュー

鶴田武志氏

今回の「Musicman’s RELAY」は株式会社10969 代表取締役社長 後藤吉隆さんのご紹介で、株式会社パワープレイミュージック 代表取締役 鶴田武志さんのご登場です。

鹿児島で格闘技に打ち込む少年時代を過ごした鶴田さんは、コンサートの手伝いから音楽業界入りし、九州のコンサートプロモーターBEAの社員に。そこでコンサート制作やプロモーター業務のイロハを学びます。

その後、マネージメントに興味を持ち、上京。スタジオファインでプロダクション業務を始め、2000年にUVERworldの前身バンドと運命の出会いを果たします。以後、UVERworldとともに走り続け、日本有数のライブバンドへ成長させました。また、長年、日本音楽制作者連盟の理事としても活躍する鶴田さんに、ご自身のキャリアから音楽業界の課題まで話を伺いました。

(インタビュアー:Musicman発行人 屋代卓也、榎本幹朗、長縄健志 取材日:2024年2月15日)

 

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第213回 株式会社パワープレイミュージック 代表取締役 鶴田武志氏【前半】

 

バンドのアイデンティティを示した「男祭り」

──どんなものも一番最初って苦労しますよね。

鶴田:ザイロバンドも最初は本当に大変でしたからね。

──何が大変だったんですか?

鶴田:ザイロバンドってイギリスの会社の商品だったんですよ。それで「日本で最初に使わせてくれ」といろいろ交渉していたんですが、イギリス人って本当に夕方までしか働かないですし連絡は取れない。それで、ものが来ても使い方がわからない(笑)。

──(笑)。

鶴田:その後、イギリスの会社の人がひょいと来て「こうやって使うから」と教えてくれたのがライブの前日ですよ(笑)。あれは、確かさいたまスーパーアリーナで最初に使ったんですが、使う前にザイロバンド2万個の絶縁体を取らないといけないという。それが発覚したのがライブ前日の深夜11時ぐらい(笑)。

──本当に直前ですね(笑)。2万個の絶縁体を何人で取ったんですか?

鶴田:何人だったかな・・・会場に残っていた10数人で抜きました。

──1人ノルマ2,000個・・・(笑)。

鶴田:ザイロバンドは、コールドプレイが初めて使ったという記事を見て知ったんですが、タダで配っているものだと知らなくて、僕は売るつもりで輸入したんです。で、絶縁体をとって、いざ点灯チェックをしたら3分の1は不良品なんですよ。これはもう売り物としては成立しないぞとなり、「もう全部配ろう」と決断しました。

──最初は売るつもりだったけど、クオリティが低すぎて売れないと。

鶴田:結果、金銭的にものすごいことになっちゃったんですが、初めて点灯したときは本当に感動しましたね。これまで見たことのない光景だったので、苦労も全部忘れました(笑)。

──金銭的な負担はかなり被っちゃったんですか?

鶴田:売ることを考えてのプラス分まで考えると、何千万分ぐらい赤字になっているんじゃないですかね。結局うちがマニュアルを作ったんですよ(笑)。

──ご自身でマニュアルを作ったんですか(笑)。

鶴田:他事務所の方から「鶴田さん、あれすごいですね」「ああ、紹介しますよ」って。ただ、マニュアルとかがないから「じゃあ1回マニュアルを起こします」と、英語のマニュアルを全部こっちで訳して、マニュアルごと渡してあげました(笑)。そこには「不良品多いから売れないよ」「もうチケットに乗っけて、その段階からやらないとえらいことになるよ」という注意書きも添えました。

──その3分の1が不良品というクオリティは向上したんですか?

鶴田:しばらくはそうでしたね。今はソニーさんも作ったりしていますしね。

──ザイロバンドを一番最初に使ったのがUVERworldとは知らなかったです。

鶴田:あと、コロナ禍の配信ライブもうちが皮切りでやっているんですよね。

──鶴田さん自身、新しい技術がお好きなんですか?

鶴田:大好きですね。細かいことで言うと、新しい機材とかそういうのも一早く使っていますね、照明とか。

──新しい技術だけでなく、UVERworldは様々な試みをしていますよね。「男祭り」とか本当にユニークだなと思うんですが、やろうと思ったきっかけはなんだったんですか?

鶴田:「男祭り」はTAKUYA∞のアイデアなんですけど、UVERworldってデビューしてから結構タイアップがついたりして、客層の8割が女の子というバンドだったんです。でも、「もっと男性客を増やしていきたい」という想いもあって、じゃあ小さいところから男だけのライブを始めようと。

──自分たちは男性客にも響く魅力があるぞ、と?

鶴田:そうです。さすがに7万人集めるようになるとは思っていませんでしたけどね。日産スタジアムをやったときはある程度集客が見えていたんですが、東京ドームをやったときはそのあたりが未知だったので「入るかなあ」と思いましたね。結果、東京ドームも見事に埋まったんですが、東京ドーム内はもう地獄絵図でした(笑)。

──地獄絵図、ですか?(笑)

鶴田:東京ドームって音を出せるレベルが100デシベルなんですよね。でも、歓声だけで100を超えちゃって、こっちは音を出せなくなっちゃったんですよ(笑)。それこそ観に来ていた村松さんが「これじゃなにも聞こえねえよ。音上げられないの?」って言うような状況になっちゃったんです(笑)。

──男だけで5万人の歓声ってそんなにすごいんですか・・・。

鶴田:すさまじいです。TAKUYA∞の、持たざるものだった自分もずっと努力し続けてきたからここまでこられたんだという強いメッセ―ジが響くんですよね。だから、それに応える観客もすごく熱狂的なんです。

 

UVERworldの活動の軸はすべてライブ

──自分が一から手掛けたバンドがどんどんスケールを大きくしていくのって、どういう気分なんですか?

鶴田:傍から見ると夢のある話なんですが、僕自身は本当にあっという間という感覚なんですよね。ずっと忙しく走り続けていたら、いつの間にかこうなっていたというか。正直、実感がないんですよ(笑)。

──成功をかみしめるとか、そういう感覚がない?

鶴田:全然ないですね。毎年「今年もやっと終わった・・・」みたいな。うちは毎年12月31日までライブをやっていますし、毎年なにかしら目標を持って大きいことをやっているので、「今年も無事やりきった」というのがずっと続いているという。

──で、次のことも考えないといけない。

鶴田:大体「次なにしよう?」ですね。で、年始にみんなで集まって「次はなにしようか」と話し合っているので、もう一年があっという間です。特にライブに関しては、今も僕が全部ついて行っていますし、年間これだけライブをやっているとほぼつきっきりの状態なんですよね。

──今でも鶴田さん自身がライブについて行っているんですか!?

鶴田:全部行っています。彼らがやり続ける限り、これは一生変わることはないですね。

──すごい。つまりUVERworldとともにスタジオで曲を作って、録って、それをひっさげてライブを回るという繰り返しを20年続けていると。

鶴田:UVERworldはその逆で、あくまでもライブが軸になっていて、ライブを回るために曲を作るという感覚なんです。別に新しいアルバムがなくても毎年ライブはやっていますしね。

──新曲があろうがなかろうがライブは続けていくと。

鶴田:そうですね。実はコロナ明けぐらいから、ライブで何の曲をやるか前日とか当日まで分からないんですよ(笑)。過去の曲も含めて何をやるかわからないという状態で。

──演奏曲は誰が決めているんですか?

鶴田:TAKUYA∞が決めたり、まあみんなで話し合ったり。2デイズだとしたら、1日目が終わった楽屋で「明日何やろうか?」と話し合って決めるんですが、それに対して当日に演出をつけなくてはいけないので、彼らから離れられないんですよ。

──ほぼ同じセットリストで50か所回るという話ではないんですね

鶴田:違いますね。2日間で40曲全部別の曲とか普通にあるので。

──うわあ…よくできますね。

鶴田:22曲ずつで被っているのが2曲とか。もちろん1曲も被ってないときもありますし、それに合わせるスタッフは大変です。

──UVERworldって基本的にライブのために生きている人たちなんですね。

鶴田:まさにそうですね。アーティスト活動の軸はすべてライブですね。

──今年はコロナも明けてフル稼働ということになると思いますが、1年で何本ぐらいのライブをやるんですか?

鶴田:確実に60本はやっていると思うんですよね。

──ということは、週に1本はやっていると。で、毎回2時間とか2時間半とかやるわけですよね。

鶴田:場所によっては2回公演もやりますしね。僕たちってコロナ禍でも1回も止まってないんですよ。コロナの緊急事態宣言で配信をやった年も、その年末に「観客を入れられる」となったときからずっとライブをやり続けていますし、その時期は毎回2回公演やっていたので全員体が2回公演に慣れてしまって、突然1回公演になったら時間を持て余すようになっちゃったんですよね(笑)。しかも、彼らはすごくしっかりリハをやる人たちで、下手したら本番より長くやるときもあるので「これ2回公演と一緒じゃん」みたいな話になって(笑)。結局、去年は武道館と年末の福岡だけ2回公演やったりしました。

──1日2回公演やっているロックバンドっているんですか?もちろん演劇とかでは、いわゆるマチソワとかありますけど、あのパワーで2回って、並みのサッカー選手とかより体力あるんじゃないですか?

鶴田:全然あると思います。サッカー選手でも毎日10キロ走らないですからね。

──1試合で10キロって言いますもんね。化け物ですね。

鶴田:本当に精神力が異様に強いです。彼らも年齢的にはそろそろベテランの域に入っていくんですが、いまだに新人の気分でやっていますからね。

 

自分が働かないとアーティストとの関係性が悪くなる

──鶴田さんはプライベートでは音楽をよく聴いてらっしゃいますか?

鶴田:それ言われると困るんですが、僕はプライベートではまったく音楽を聴かないんですよね。もちろん仕事聴きはしますし、ヒットチャートとかはちゃんと聴くようにしていますし、その中で「この曲はいいな」とかいっぱいあるんですが、じゃあ好んで「何聴こう」みたいなのはいまだにないです。

とにかく世間に流れている音楽がすべてなので。そういう意味では割とリスナーと近い感覚でやっているのかな、という気はします。ただ、勉強はメチャクチャしているので、テクニカルなこととかはわかります。

──レコーディングにも立ち会っているんですか?

鶴田:UVERworldのレコーディングに関しては、今は任せていますね。

──ではライブだけですか。

鶴田:そうですね。もちろん当初は全て関わっていましたし、うちのアーティストの新人とかだと僕が歌を録ったりもします。ですから、僕はマネージメントとして幅広くいろいろやれているほうかなとは思います。

──九州のプロモーター時代から考えていた、音楽業界に対するビジネスの考え方を実践されているわけですね。

鶴田:そうですね。その考えは20代前半から変わっていないですね。だから、このプロダクションを始めてすぐに、グッドリダンスというグッズの制作販売会社も作っているんです。そこは今、会社の柱として大きくなっています。

──それは他社のグッズ制作も請け負うわけですよね?

鶴田:ええ。あいみょんやイエローモンキーをはじめ、他社のアーティストもいろいろとやらせてもらっています。

──すばらしいビジネスマンですね。

鶴田:いえいえ(笑)。でも、ビジネスとしてもある程度成功していないと、続かないですよね。周りを見ていても。あと、自分が働かないと、アーティストとの関係性が悪くなっていく事務所をいっぱい見ているので、そういう部分で言うと、やっぱりアーティストの一番近くでやり続けなければいけないなと思っているんです。

──アーティストを働かせてお金を儲けようとすると大体ロクなことがないと。

鶴田:その考えだとダメだと思いますね。ただ、この先、音楽業界もしんどくなる一方なので、ビジネス的な側面ももっと考えなくてはいけません。コロナも明けて、再びライブでお金になるようになってきていますが、同時に人件費や製作費がものすごく高騰していますしね。

──お客さんが入らないではなくて、製作費の高騰が大きい?

鶴田:ええ。これは結構問題になっているんですよ。一番大きいのは人件費ですが、物価自体が上がっていますし、トランスポートなんて今跳ねあがっていますからね。

──物流が上がるとすべてが上がりますものね。

鶴田:もちろんチケットの価格もそれなりに上がってはいますが、それにも限界があります。加えて人手不足もあるので、会場を押さえて、スケジュールを切っても、ステージのスタッフが集まらず、ライブができないケースが今、業界全体で増えているんですよ。働き方改革で舞台制作チームも長く働けなくなっていますしね。

 

AIをいかにマネタイズするか

──そのほかに日本の音楽ビジネスに対して、感じていることとかはありますか?

鶴田:「こうなればいいのにな」というよりも、有無を言わせず今後いろいろなことが変わっていくと思うんですよ。例えば、今ですとAIの問題は急速に進んでいくんだろうなと思っていて、そこをどうマネタイズしていくか、ということは5年以内に直面すると思います。

──AIに関して、一部の大手レコードメーカーさんとかは「AIが権利侵害するのをどうやって抑えるか」みたいな話をしているんですが、鶴田さんのおっしゃるように「どうマネタイズするか」のほうが大事だと思うんですよね。

鶴田:そうしていくしかないですよね。

──マネタイズの部分で「これいいな」と思っていることはありますか?

鶴田:こうなったら完全にAIバンドを作ってしまおうかとか、そういう方向に思考が向いていっちゃいますね。と同時に、今は一旦落ち着いていますがNFTやメタバースが再度加速するときが来ると思うので、ファンクラブ系の特典とかもNFTものを増やしたりしています。

──NFTやメタバースに関しては、バブリーな状況を抜けて、普通の道具として使うことを考え始めている時期なのかもしれませんね。

鶴田:そうですね。今は降りてきていると段階と言いますかね。ですから、そういう空間が増えてくるとなおさらAIでやれることが増えてくるのかなという気はしていますし、アイデアはいっぱいあるんですが、どこから手をつけるか思案中です。例えば、ちょっとくすぶっているバンドを先にAIでやっておいて、そこでちょっとバズらせて実物に戻すという方法論とか、いろいろ出てくるのかなという気はしますね。

──「実はAIだった」みたいなパターンもあるでしょうしね。

鶴田:そうですね。多分そういうのが増えてくるのかなという気がしていますし、さらに、VRまで考えていかないといけないのかなと思います。我々が20歳ぐらいのときにようやく携帯が出始めていたのが、今こんな時代になっているんですから、技術の進化なんてあっという間じゃないですか?

──おっしゃる通りだと思います。

鶴田:ちなみにメタバースの施策に関しては、うちが今年の秋ぐらいに発表することがありますので期待していてください。

──音楽業界の問題点として、先ほど少しお話にも出ましたが人手不足もありますよね。これに関しては何か解決策はありますか?

鶴田:本当に難しい問題ですよね・・・逆にどうしたらいいんでしょうね(笑)。

──(笑)。昔は音楽業界って人気の業界でしたが、今は入ってくる若い人も減り、しかもすぐ辞めてしまったり定着しないですよね。

鶴田:最近の一番の悩みはそれです。業界のいい面だけを見て入ってきて、実際とのギャップに耐えられない人が多すぎて、結果、辞めますよね。うちも「こんな付き人みたいなことしに来たんじゃない」という感覚の人が多いです。あえて誤解を招くようなことを言うとすれば、そこに関しては「辛抱強く仕事して欲しい」としか言いようがないんですよね。

──音制連の野村会長も「3年は辞めないでよく見てほしい」っておっしゃっていましたが、本当にそうですよね。

鶴田:でも、3年もつほうが少ないです。あと、入ったばかりの新入社員がアーティストに向かって「この曲どうのこうの」って普通に口出しちゃったりするとか、そんな話を聞くと「ああ、いまどきの世代なんだな」とも思います。もちろん、アーティストと対等に話せるのは悪いことではないですが、それってアーティストとの信頼関係を築いてこそのことだと思うんですよね。それを何も分からない新人がやってしまったら、信頼関係が崩れちゃうじゃないかということなんです。

──ちょっと勘違いしている人は多いですよね。

鶴田:本当に3年我慢してから考えてほしいなとは思いますけどね。これは音楽業界に限った話ではなく、最初から何もかもやらせてもらえるわけじゃないというのは、どんな仕事でも一緒なんですよ。もちろん、やりたいことを胸に抱くのは素晴らしいことなんですけど。

──それを実現するにも多少の順序はありますよね。

鶴田:うちもこのあいだ1人「辞めたい」と言うので、「今後どうするの?」と訊いたら「ほかの事務所に行ってみたい」って言うんですよ。なので「うちを辞めたやつに一旦相談してみな」って言ったんです。そうしたら後日、その子が「『辞めてほかに行きたいんですけど』って言ったら全員に止められました」「ほかに行くんだったらパワープレイにいて勉強したほうが全然いいよ。行ってから後悔するよ」と(笑)。

──(笑)。実際に戻りたいという人は多いんですか?

鶴田:「戻りたい」って言っている人は結構いますね。みんな辞めてからも普通にライブを観に来たりしますし、今のマネージャーたちとも繋がっていますし、辞めてからも話す機会が結構あるんですよ。

──それってみんなつまらないことで辞めちゃうってことですよね。

鶴田:そうですね。特にUVERworldのマネージメントから入っちゃっている子たちがかわいそうなんですよね。UVERworldって自分のことは自分でやる人たちなので、移動とかほったらかしなんです。移動のチケットも自分で取る人もいますし、ライブが終わっても、てんでバラバラで特にマネージャーもつかないですし(笑)。それが当たり前だと思うと、色々勘違いしちゃうんですよ。

──確かにUVERworldのような手のかからないバンドの方が少数派だと思いますよ。それって、バンド自身で色々できるように鶴田さんが教育したんですか?

鶴田:教育というよりは、ひとりひとりがきちんと独立した大人として行動できるようになってほしかったので、イベンター時代から「そういう風にすればいいのに」と思っていたことを実践していきましたね。

 

UVERworldをより多くの人に知ってもらいたい

──鶴田さんは長年、音制連(日本音楽制作者連盟)の仕事もされていますね。

鶴田:僕は音制連の理事の中でも結構長いほうなんですよ。上から数えたほうが早いくらいで。もともと、公的な仕事に関してはそんなに興味もなく、頼まれたのでやっていたんですが、今となっては自分が持っている知識や能力を使って、少しでもこの業界に貢献できることがあれば協力していきたいと思うようになりました。

特にコロナのときは、政府からの補助金等に関して、自分から積極的に動きました。コロナ禍って「いつどうなってもおかしくない」ということを現実的に感じる機会だったわけじゃないですか? そういう経験を経て、よりみんなで協力してやるようになったと思いますね。

──やはりコロナはしんどかったですか?

鶴田:しんどかったですけど、うちは自分たちでアイデアを出して動いていたほうなので、なんとかはなった方だと思います。でも、しんどそうにしている方たちを僕は間近で見ていたので、少しでも力になれればと思って動きましたね。

──最後になりますが、鶴田さんの今後の目標や展望をお聞かせください。

鶴田:僕は、UVERworldというバンドって本当にすばらしいバンドだと思っているんですが、まだまだ彼らを知らない人たちもいると思うんです。今後はそういったところにもしっかり届けていきたいですね。

──UVERworldのことを知らない人たちがまだたくさんいる?

鶴田:まだ全然ですよ。でも、その「知られ方」もとても大事だと思うので、もう少し長いタームで見ながらやっていきたいと思っています。