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メイジー・ケイ日本デビュープロジェクト、AR技術を活用した音楽業界の次なるフィジカル・フォーマット「AR Record Book」による新たな音楽の楽しみ方

インタビュー フォーカス

左から:ジェフ・ミヤハラ、メイジー・ケイ

イギリス・ロンドン生まれ、現在アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動する18歳のシンガーソングライター、メイジー・ケイ(MAISY KAY)が、12月1日にEP「Disguises(ディスガイゼズ)」をリリースし、日本デビューを果たした。

そのデビュープロジェクトにあたり、ARを活用した次世代のフィジカル・フォーマット「AR Record Book」のプロトタイプが制作された。

ROK VISIONが制作した「AR Record Book」は、専用アプリ「MAISY KAY」(App StoreGoogle Play)を使用。モバイルを本書の特定の場所にかざすと、このアプリを通し楽曲やミュージックビデオを瞬時に楽しむことができる新たなフォーマットとなる。

今回、EP「Disguises」にてAnlyとのコラボレーション楽曲「Distance」を制作、そして、メイジー・ケイの日本における展開をプロデュースするジェフ・ミヤハラ氏、そしてメイジー・ケイの両名に「AR Record Book」による、テクノロジーを使った新たな音楽の楽しみ方について話を伺った。

  1. 自分の音楽が5年後どうなっているのかを想像するととても楽しみ
  2. 次世代の音楽業界に向けた新しいフィジカル・フォーマット
  3. アーティスト自身の魅力があってこそのテクノロジー

 

自分の音楽が5年後どうなっているのかを想像するととても楽しみ

――「Disguises」日本配信版にて先行収録されたジェフ・ミヤハラさんのプロデュース楽曲「Distance」ですが、日本語の歌詞だけでなく、サウンドにも日本の要素が入っていますね。最初に聴いたときはどう思われましたか?

メイジー:私はアニメやコスプレといった日本の文化が大好きです。アニメを通して日本の音楽には触れていましたし、そのアニメの世界観に通じる部分があって非常に好印象でした。

――そのデビュー作品となる「Disguises」ですが、制作にはどれくらいの時間がかかっているのでしょうか?

メイジー:4年かかっています。この4年間で経験したことや様々な価値観、エモーションが入っている作品です。

Photo by Chris Graziano

――4年間の集大成となるこの作品を象徴するような言葉はありますか?

メイジー:“旅”ですね。アーティストとしても4年間かけて変化してきましたし、様々なアイデアを作り上げるためにも、様々な人、それこそジャスティン・シーゲル(キャサディー・ポープ、ブラック・アイド・ピーズらを手がける音楽プロデューサー)をはじめとする優秀な方々が携わっていますが、彼らと一緒に旅をして、やっと「Disguises」にたどり着いたと思います。

――今回の日本デビューにあたり「AR Record Book」というARを活用した作品を制作していますが、このアイデアを聞いたときはどう思いましたか?

メイジー:ゲームの世界も大好きなので、ARと聞いたときは非常にワクワクしました。同時に音楽として落とし込んでいったときにどうなるのか、多少の不安はありましたが、実際に「AR Record Book」を見たときはとても感動しました。私自身テクノロジーが好きですし、テクノロジーを使って、自分の音楽が5年後どうなっているのかを想像するととても楽しみです。

 

次世代の音楽業界に向けた新しいフィジカル・フォーマット

――「AR Record Book」はどういった経緯で作られたのでしょうか?

ジェフ:ジャスティン・シーゲルの「どうやってメイジーの音楽・世界観に触れてもらうか?」という課題からアイデアが生まれました。メイジー自身テクノロジーが好きというのもあって、そこにフォーカスして、ARというひとつのタッチポイントからファンとの濃密なコミュニケーションを取ることができますし、まだ発表していない100曲以上の楽曲から常に新たな世界観を表現するためにプロトタイプとして制作したものです。

――日本での発売はいつ頃を予定しているのでしょうか?

ジェフ:2018年に発売予定です。販売方法としては現在の所、各CD店との連動、本そのものとして書店などで販売する2つの形態を考えています。「AR Record Book」は音楽としても、本としても楽しめる次のフィジカル・フォーマットになり得る大きな可能性を感じていますし、メイジーもとても魅力のある素晴らしいアーティストなので、第1弾としてこれ以上に相応しいマッチングはないと思います。

――実際に販売するとなると、どのくらいの想定価格になるのでしょう?

ジェフ:音楽業界での展開を考えるなら、CD・DVDと肩を並べるようなコンペティティブな価格帯で提供できればと考えております。日本の文化と合わせて、日本から世界に向けて紹介できるようなコンテンツとして成長させていきたいですし、継続的に日本の文化に触れてもらえるようなコンテンツとしてこれから展開を行っていきます。

メイジー・ケイ×ジェフ・ミヤハラ氏

――日本から世界に向けて発信していくとなると、それこそオリンピックのタイミングはぴったりですね。

ジェフ:そうですね。色々と準備していきたいです(笑)。

――「AR Record Book」はとてもリッチな形態で制作されていますが、今後はライナーノーツの様な形態でもARを使った展開が行われるのでしょうか?

ジェフ:もちろんです。例えばCDケースを開いてアプリをかざせば、ライナーノーツや歌詞がでできたり、そのままファンクラブに加入できたりと色んな展開が用意できます。ジャケット自体に仕掛けがあれば、「このジャケットが面白い」とそれこそジャケ買いの時代に戻るんじゃないかなと思いますし、曲だけでなくアーティスト自体を好きになるきっかけになるようなコンテンツが増えていけば絶対楽しいですよね。

――現在「AR Record Book」で見ることのできるコンテンツは平面的ですが、今後はこれらのコンテンツが飛び出す絵本のように3次元的になったりするのでしょうか?

ジェフ:実は既にその技術は出来ています(笑)。なので、今後の展開を楽しみにしてください。

――なるほど(笑)。モバイルと連動しやすいARは、アーティストのライブパフォーマンスとも相性が良さそうですね。

ジェフ:もちろんアーティスト自身のライブを見てもらうことが前提となりますが、ステージ衣装をARで表現することや、それこそ言語の壁を越えていく方法など色々な活用方法が考えられますね。可能性は無限大ですね(笑)。

 

アーティスト自身の魅力があってこそのテクノロジー

――最近は特に音楽とテクノロジーを組み合わせたサービスが増えてきている中で、アーティストよりもテクノロジーに注目が集まってしまうことがありますよね。

ジェフ:メイジーのショーケースでは、「AR Record Book」に先だって「メイジーの声が素晴らしい」「素晴らしいパフォーマンスだった」とメイジーに向けたたくさんの感想を頂きました。なので前提としてアーティストのスキル、パフォーマンス、ストーリー性があるかどうかがすごく大事になっていくと思います。

ジェフ・ミヤハラ氏

――これまで以上にアーティスト自身の魅力が必要になってくると。

ジェフ:そうですね。でないとテクノロジーが先行していってしまうと思います。アーティストファーストで、どうやってアーティスト自身の魅力を引き出すことができるのか。それこそテクノロジーと組み合わせることによって音楽業界、エンターテイメント業界を盛り上げる大きな力となっていくでしょうね。

――では最後にメッセージをお願いします。

メイジー:初めて日本に来て、初めてのショーケースをやらせて頂いて、とても素晴らしい経験となりました。これからも日本のみなさんと交流ができることを楽しみにしています。ぜひぜひ応援してください!

ジェフ:ひとりのアーティストをデビューさせるためには、多くの人が関わってきます。最終的に音楽というフォーマットだけでなく、全てのクリエイター、コンテンツ全てのクリエイティブがより楽しめるような物を作れたらと思っております。これからもアーティストとテクノロジーを組み合わせた新たなフォーマット制作に取り組んでいくので、様々な企業とのタイアップ、開発パートナーをお待ちしております。また、「AR Record Book」に興味を持ったアーティストの方がいましたら、是非ともお問い合わせください!


作品情報
EP「Disguises(ディスガイゼズ)」
1,350円
Spotify、Apple Musicほか各種ストリーミングサービスで配信中

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